SDGsボードゲーム ファシリテーション研修レポート

みなさま、こんにちは😊SNS担当タナカです!
今回、未来技術推進協会が開発したオリジナルボードゲーム
『Sustainable World BOARDGAME』の認定ファシリテーターになるべく受講いたしました💪🔥
『Sustainable World BOARDGAME』とは

写真向かって左側は毎度おなじみタナカです👩
右側の男性が未来技術推進協会認定ファシリテーターの加藤直樹さん👨
加藤直樹さんのプロフィールはこちら

研修風景と例題

まずはじめに『SDGsとは』から理解を深め、日本のSDGs達成状況や世界への繋がり、
広く深くあらゆる視点で物事を考える大切さを知りました。

意気揚々と回答するタナカ👇

 

取り組みが裏目に出た事例

良かれと思ってやったことが、逆に良くない結果になってしまった。
そういった経験 みなさまにもあるのではないでしょうか⚡
SDGsの観点で見ても世界規模で同じようなことが起こっているのです。

例えば。

手を洗うとゾウが死ぬ、、、!?衝撃ですよね😲

そもそも石油性の界面活性剤を使用していたメーカーが石油性のものを使用しなくなったことが原因です。

パーム油(植物性油)を使用することがなぜ結果的に良くないとされるのでしょうか。

パーム油生産による問題 ◆ 環境問題 ◆
  • 熱帯林消失:国際環境NGOグリーンピースによると、過去50年間でインドネシアの熱帯林の7,400万ヘクタール以上がパーム油生産のために「伐採、焼失、劣化」しています。
  • 生物多様性の喪失:アブラヤシのみを植栽するモノカルチャー(単一栽培)は、従来の品種を消滅させます。また野生動物が住処を奪われたり、限定的な「餌」しか得られなくなるという問題を引き起こし、生物多様性を喪失させます。
  • 温室効果ガスの大量排出:パーム油生産のために伐採される熱帯林には「泥炭地」が含まれます。泥炭地とは、植物が完全に分解されずできた土が堆積した土地を言い、大量の炭素を含みます。東南アジアの森林に覆われた熱帯泥炭地には、少なくとも420億トンの炭素が貯蔵されていると言われます。これは世界のCO2総排出量である約331億トン(2018年)を超える量です。

そんな泥炭地の上に広がる熱帯林を伐採すると、泥炭は空気に触れ分解が進み、温室効果ガスとなって排出されるのです。
また、開発を行う際に排水路を作ることで泥炭地の乾燥化が進み、火災によるリスクを劇的に増加させています。

パーム油生産による問題 ◆ 社会問題 ◆
  • 地域住民との軋轢:アブラヤシ農園は大規模な土地が必要となるため、土地を奪われた地域住民との土地紛争が起こっています。
  • 労働者の人権侵害:大規模なアブラヤシ農園は、移住労働者や日雇い労働者が安価な賃金で雇われています。また達成困難なノルマ・罰金を課す強制労働、農薬による健康被害、児童労働といった人権侵害の問題が後を絶ちません。

このように裏目に出てしまった事例があるように、物事には何らかのリスクが伴います。
実際にこのメーカーはこの後対策として

  • RSPOに日本企業で初めて加盟し、ゾウの生息環境の保全とアブラヤシの持続的可能な生産を具体化する『緑の回廊計画』をRSPOに提案、実施されています。
  • 売上の1%をボルネオ保全トラストの活動支援金に充てる『コーズ・リレーテッド・マーケティング』を実施
◆コーズ・リレーテッド・マーケティングとは◆
企業が商品やサービスの売上によって得た利益の一部をNGOや国連機関などの組織に寄付し、その社会奉仕活動と企業名を結びつけることによる訴求効果を狙うマーケティング・コミュニケーション手法。英語表記の「Cause related marketing」を略して「CRM」とも呼ばれます。

 

目の前の課題解決だけではなく、社会・経済・環境のあらゆる視点で捉えることが重要になってきます🌎
そしてSDGsの最も大切なPOINTは“『誰か』ではなく『誰もが』行動・協力しなければならない”ということです🌟

みなさんも今一度日常をSDGsという観点で考えてみてはいかがでしょうか。

『Sustainable World BOARDGAME』

SDGsへの認識を深めたところで、いざボードゲーム👍
まずは加藤さんがMCで、ゲームを体験🌞

すごろく感覚で出来るボードゲームですが、これがなかなか奥深い👆
大企業・中小企業・慈善団体・大学研究機関の4役があり、自身の役割によって動き方が変わります。
いかにプレイヤー間でパートナーシップを考え協業し、目標を達成するか。
全員で考えながら進めていくのが楽しかったです♬

実際の事例を元に作成されているのがこの『Sustainable World BOARDGAME』
多くの課題や活動事例に触れミッションを達成するためのコストや協力機関、全体の目標達成率など現実世界に置き換えて考察できるのでとても勉強になります🤔

私がMCをした際にゲーム全体を客観的に見て感じたことは以下の二つです。

  • コスト意識の大切さ
  • 多くの人の認知と協力の必要性
コスト意識の大切さ

プレイヤーに毎ターンに与えられるコインを有効に使うのがこのゲームのポイントですが、予算には限りがあります。
『目標の達成の為ならお金がかかっても仕方ない』という意識もありましたが、予算は無限にあるものではないので、コスト意識を持って決断・実行する大切さを実感しました。

企業として活動する以上、コストへの意識は絶対に必要であることをゲームを通して体験することが出来ました。

多くの人の認知と協力の必要性

コストを意識しすぎると「これはお金がないから出来ない」という思考に陥りがち☁
本当に解決すべき課題であれば、諦めて切り捨てるのではなく、まずは他者へ課題を認知してもらい協力して解決するかを決めることが大切であるということが大事です。

今回のこの気付きは現実世界でも同じことが言えると思います👫🏢
まずは、実行・遂行したい課題目標を明確にし、大勢の人に知ってもらうことでZEROBASEだけでなく多くの企業、団体、個人の方たちと解決できる可能性があることに気が付くことができました。

『Sustainable World BOARDGAME』を終えて、幅広い視野で課題に目を向け、そのための知識と柔軟な発想で向き合い、その意思や考えをより多くの方に知ってもらうことで、様々な課題解決へと導くことができるのだと理解できました。

こんな方にオススメ

このボードゲームは経済・社会・環境課題を自分ごととして体感できる仕組みになっており、SDGsに関する世界・日本の課題解決事例をゲームを通して楽しく学びながら「SDGsの目標達成」「自己成長」を目指すものです。

☑ SDGsに興味・関心がある方
☑ 企業のCSR活動の一環でボードゲームをおこないたい方
☑ 組織の理念を創出したい方
☑ 企業としてSDGsのアクションを考えたい方

どんなことがSDGsにつながるのか、企業として何ができるのか
“個人で、団体で、企業で” できることから取り組む第一歩としてこの『Sustainable World BOARDGAME』は役に立つことでしょう。

地球に生息している限り無関係ということはありません。
SDGsに対して取り組むことは決して難しいことでもハードルが高いことでもありません。

きっかけづくりとして『Sustainable World BOARDGAME』を一度プレイしてみませんか?
気になった方はお気軽にお問合せ下さい😊