みなさま、こんにちは。SNS担当タナカです👩
今回は『SDGsの目標を1つずつ考えてみた』第七弾!!!
NO.7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
『すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する』を取り上げていきます🔥
- 2030年までに、だれもが、安い値段で、安定的で現代的なエネルギーを使えるようにする。
- 2030年までに、エネルギーをつくる方法のうち、再生可能エネルギー※を使う方法の割合を大きく増やす。※太陽光、風力、地熱など、使っても減らず、二酸化炭素を排出しないエネルギー源
- 2030年までに、今までの倍の速さで、エネルギー効率をよくしていく。
実現のための方法として
- 2030年までに、国際的な協力を進めて、再生可能エネルギー、エネルギー効率、石炭や石油を使う場合のより環境にやさしい技術などについての研究を進め、その技術をみんなが使えるようにし、そのために必要な投資をすすめる。
- 2030年までに、さまざまな支援プログラムを通じて、開発途上国、特に、最も開発が遅れている国、小さな島国や内陸の国で、すべての人が現代的で持続可能なエネルギーを使えるように、設備を増やし、技術を高める。
クリーンなエネルギーとは再生可能な自然エネルギーのことで、太陽光や風力などが挙げられます。
自然から得られるので、枯渇する心配もありません。
人体的な害を与えないため、クリーンで安全なエネルギーと考えられています🌎
地球にもやさしい理想的なエネルギーですが、生産可能な量が限られているのが課題と言えるでしょう。
自然エネルギーは、2011年には全世界のエネルギーの約20%以上を占めるようになりました。
しかし自然エネルギーの比率を高めるために各国が投資し、技術開発コストの補填をしているのが現状です。
一方でクリーンではないエネルギーは、「化石エネルギー」といわれるものです。
化石エネルギーは、以下のようなエネルギーが中心になっています。
- 石油
- 石炭
- 天然ガス
化石エネルギーは、資源に限りがあります。
今のままのスピードで化石エネルギーを使い続けると、100年後には資源をほとんど消費しきってしまうという推測があるようです⚡
また、化石エネルギーは、作る際に二酸化炭素が排出されてしまうという問題もあります。
二酸化炭素の排出は、地球温暖化や気候変動を引き起こすため、化石エネルギーの消費量が減らないどころか増えていっては、地球環境に対するリスクが高まるばかりです。
地球環境が悪化していくと、わたしたちの生活にも影響が出てくるでしょう。
食料が手に入りにくくなったり、ライフラインの供給が滞ったりするかもしれません。
クリーンではないエネルギーには、さまざまな危険性が含まれています。
危険性を知ると、「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の重要性がよくわかります。
電気やガスなど私たちの生活には欠かせないエネルギー💪
私たちはコンセントに繋げばすぐに電気が使える状況で
道を歩いていても電柱や街灯、まわりには何かしら電気を使ったものがありますよね。
まず、電気のない生活を想像してみましょう。
電車が動かずに家に帰れなくなる、スマホが充電できず仕事に支障をきたす、もしかすると精神的に不安になることもあるかもしれません。
言い換えれば、電気があるからこそライフラインが整った衛生的な生活ができているのです。
それだけ電気は生活において重要なものです。
しかし、世界にはいまだに電気のない地域もあります。
電気の使えない人々の数、なんと7億5900万人😨
そして、電気やガスが使えない人々は、代わりに薪や炭を燃やして生活しています。
動物の排泄物を使用している場合もあります。
薪や炭などを燃やすと煙で空気が汚れ、体に悪影響を及ぼす可能性があり、「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」ではその危険性も解消したいと考えられているのです。
現在でもおよそ30億人の人々が、信頼できるクリーンなエネルギーを利用できていません。
※引用元:SDGs報告2021 国連広報センター
現在、私たちの使っている主なエネルギーは石油、石炭、天然ガスといった「化石エネルギー」になります。
しかし、「化石エネルギー」は、
- 限りがあること(100年後にはなくなってしまう)
- 作るときに二酸化炭素が発生するので、自然環境に悪いこと
といった問題があります。
「化石エネルギー」に頼るのではなく、水力や風力、太陽光発電といった「再生可能エネルギー」の利用率を上げるといったことが課題と言えます。
※その他の再生エネルギー:経済産業省資源エネルギー庁『再生エネルギーとは』
資源の枯渇や環境への影響を受け、近年世界中で再生可能エネルギーの技術開発が進められています。では、日本の再生可能エネルギーの進捗はどのようになっているのでしょうか。
「日本の電源構成の推移(供給)」によると、2010年には2.2%だった再生可能エネルギーが、東日本大震災の影響をきっかけに開発が進み、2018年には全体の9.2%まで成長しました。今では化石燃料に次ぐ、エネルギーとなっています。
※引用元:経済産業省 資源エネルギー庁
再生可能エネルギーの動きをさらに加速させるため、以下の4点を課題に取り組んでいます。
- FIT制度に加えてFIP制度を導入
- 再エネのポテンシャルを生かした系統整備
- 再エネ発電設備の適切な廃棄
- 長期未稼働についての認定の失効
再生可能エネルギーの固定価格買取制度を指します。再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が一定の期間、一定の価格で買い取る制度
これにより再生エネルギーの事業性を高め、導入する業者を増やそうというのが目的です。また、発電コストを下げるための技術開発も期待されています。
2022年からは、さらに普及を支援するFIP制度の導入が進められています。
普及が進む再生可能エネルギーですが、課題も多く残されています。
例えば、送電や変電、配電などの電力系統の設備に制約があることが問題です。電力供給は地域・エリアごとに行われており、余ったからと簡単に他の地域に渡すことができないのです。
太陽光発電などで電力を急激に作っても、電力が余ってしまうということです。
また、古くなった太陽パネルの適切な処理も問題となっています。せっかく未来のエネルギー開発をしているのに、不法投棄などされていたら元も子もないですよね。
さらに、再生可能エネルギー事業者が登録してからいつまでもエネルギーを作らず、登録時の買取価格を保持しようとする動きも指摘されています。技術開発が進み低価格になっても、高い金額で買取をしていたら、定着しない可能性もあります。
再生可能エネルギーの導入を進めるためにもこれらの課題の解決が急がれます。
※引用元:経済産業省 資源エネルギー庁
「実質GDPとエネルギー効率」のグラフにあるとおり、日本は経済成長とエネルギーの効率化に成功しています。オイルショック以降、とりわけ製造業などの産業部門で省エネ化が進められましたことが要因です。
個人に目を向けると、家庭用の電力消費は拡大を続けてきましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに節電の意識が高まり、近年ではわずかながらも減少傾向にあります。
日本では、主に水素を利用した技術の開発が進められています。
※引用元:経済産業省 資源エネルギー庁
水素を使ったエネルギー開発は、CO2を排出しない技術として世界でも注目されています。日本では、水素を燃料とする燃料電池を使い、バスなどの運輸分野や、家庭用燃料電池「エネファーム」など発電分野への利用が始まっているのです。
※引用元:経済産業省 資源エネルギー庁
また、図で表しているように、CO2の再利用・カーボンリサイクルの技術開発も行われています。
CO2を資源と捉え、ポリカーボネートやウレタンなどの化学製品の生産、バイオ燃料へと利用する技術
コンクリートを作るときにCO2を中に吸収さる技術なども開発されています。
カーボンリサイクルの開発においては、以下のような開発ロードマップも公開されています。
※引用元:経済産業省資源エネルギー庁
CO2の分離回収技術を確立させ、2030年からは普及を目指し、2050年に向けて低コストにすることを目指します。
ただし、これらの技術にはまだ課題が多いため、この流れを加速させるためにも、クリーンエネルギー技術の研究についての国際協力が求められています。
実際に現在でも日本はアメリカやEUとの協力、アジア諸国との連携が行われているのです。各国との協力体制については、経済産業省 資源エネルギー庁が制作したエネルギー白書2020で詳しく見ることができます。
まずは、再生可能エネルギーについて理解を深めましょう。
日本の再生可能エネルギーの導入率や世界各国のエネルギー事情を調べ、エネルギーに関する知識を高めてみてください。
エネルギーについて理解を深めることで、自分自身のエネルギーの使い方に対する意識も変わるはずです。
日常的なエネルギーの使い方を工夫することも、「SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」を実現するために有効です。
中でも、節電を心がけることは取り組みやすいのでおすすめです。
- 日本や他の国のエネルギー状況に興味を持ち、未来のエネルギーについて考えてみる
- コンセントを抜いたり、電化製品の主電源をこまめに切る
- 公共交通機関をできるだけ使うことやアイドリングストップを心掛ける
個人でできる上記のような節電方法の他にも、企業でオリジナルの節電ルールを作ってもいいですね。
みんなでエネルギーの使い方を工夫するアイディアを、話し合ってみてはいかがでしょうか。