【簡単解説】ビジネス用語:PDCAとOODA

みなさま、こんにちは!SNS担当タナカです👩

ビジネスシーンでよく耳にする「PDCA」
「PDCA」ってなに?文字を見ても何かの頭文字なのだろうとしか分からない。

横文字ビジネス用語苦手なのはきっとタナカだけではないはず!!!
今回は「PDCA」とあわせて「OODA」も解説していきます👍

PDCAとは

まずは読み方と例文を紹介します☑
読み方:ぴーでぃーしーえー
英語:Plan Do Check Action

例文
(1)PDCAサイクルを回すことで、手間を省きながら業務改善を図る。
(2)PDCAは1つでも抜けや漏れがあると、上手くサイクルを回すことができない。

例文からも分かるように、PDCAとはあるサイクルを表す言葉で、「PDCAを回す」というような使い方をします。
もはやビジネスでの定番となった「PDCA」が何かを、改めて見ていきましょう。

PDCAとは何の言葉の略か?

この4つの頭文字を取って、PDCAと呼ばれます。

多くの企業はもちろん、チームや個人単位の仕事においても使われるセルフマネジメント手法の1つです。
業種・業界を問わず幅広く用いられており、もはや知らないビジネスパーソンはいないと言ってもいいほどの定番です。

◆ P=Plan(計画)
やるべきことを具体的に設定し、目標を達成するために必要なアクションを計画する。
Planのステップを回す秘訣は、
「目標を達成する上での課題を見つけ出すこと」
「目標を達成するために必要なアクションを計画すること」
「目標を達成するためには、いつまでにどうなっていることが必要か」

PlanはPDCAのスタート地点なので、誰が見ても分かりやすく、具体的な目標を設定することが大切です。

◆ D=Do(実行)
Pで設定した計画を予定通りに実行する
Pで設定した計画をできるだけ予定通りに実行します。ここで重要なのは、計画が有効だったのかを検討するために、正しく活動内容を残すことです。そして次のChack段階の判断材料とします。

◆ C=Check(評価)
振り返ってみて次に活かせる学びを得る
計画通りに実行できていたか、できていない場合は何がいけなかったのかを、客観的な視点で振り返ります。これはその後の改善につながる重要な分析です。

◆ A=Action(対策)
学んだ結果を行動に活かす
C(評価)で得た学びを通して次のP(計画)ではどうするかを判断します「次の計画をこの日に始める」などの、改善後のスケジュールを決め、サイクルを回すことが大切です。
Plan・Do・Checkのいずれかが曖昧だと、Actionでまともな改善案が出ずに1回で終わってしまう可能性があります。

PDCAを回すとは何か〜PDCAサイクル〜

では「PDCAを回す」ということはどういうことかを見ていきましょう。

PDCAを回すという表現は「PDCAサイクル」とも呼ばれます。

1回のPDCAで完結させずに、最後のAを次のPにつなげるという形で、連続性を持たせています。
PDCAが主に用いられる「仕事」は基本的に1回完結ではなく連続性があるものなので、「PDCA」と「PDCAサイクル」はほぼ同じ意味です。

PDCAのメリット

PDCAの導入には3つのメリットがあります。

  1. 目標・やることが明確になる
  2. 行動に集中しやすくなる
  3. 課題や不足が分かりやすい

 

目標・やることが明確になる

1つ目は、目標ややるべき課題が明確になることです。

  • 組織や個人の目標を明確にできる
  • 明確になった目標に向かって改善へのアクションを実行できる

2点が具現化されるのです🌟
個人でも企業のように大きな組織でも、目標設定は不可欠でしょう。

目標がなければ、

  • 本来達成すべき着地点とのズレを生じさせてしまう
  • 具体的な施策を考えることが難しくなる

といった状況に陥ります。
数値的指標などを用いて明確に目標設定を行うPDCAの導入は、目標達成や問題解決に向けた道筋を立てることができる
個人や組織のやるべきことを明文化することで、明確な目標を掲げることができるという点で、大きなメリットをもたらすといわれています💪

行動に集中しやすくなる

2つ目は、行動に集中しやすくなることです。

Plan(計画)の段階で、あらかじめ目標やアクションプランが定められるため、

  • 自分が何をしなければならないか
  • 組織に何が求められているのか

を明確に理解できます。
目標やアクションプランへの理解は、行動や作業への集中に大きく影響を及ぼすものです⚡
Plan(計画)で立案した目標や計画に向かって集中力を高められれば、生産性の向上も見込めるでしょう👆

課題や不足が分かりやすい

3つ目は、課題や不足が分かりやすいことです。

PDCAは最初の段階で、数値的指標や定量化できるものをフルに活用して目標が設定されます。
その目標の達成やアクションプランの実現に向けて集中し、行動していくことで、

  • 目標に対する成果や失敗
  • アクションプランに対する達成度や未完成度

といった目標と結果の乖離も明確に見えてきます👀

その結果、

  • どのように行動すれば改善できるのか
  • 何を変えれば向上するのか

などについて考えやすくなるのです💡

正しく活用すればPDCAサイクルは目標達成をサポートしてくれます、が。

PDCAが失敗する要因

PDCAをこなしていけば仕事の質が上がる!と思っていたら大間違い😨
PDCAが失敗する要因も説明していきます。

P:Planにおける失敗要因

Plan(計画)における失敗要因は、

  • 設定した目標までの工程が描けていない
  • 現状分析や現状把握ができていない
  • PDCAの考え方の根本は、“仮説と検証”にあります。
    PDCAは、仮説を立てて仮説に基づき実行し、その結果を検証することで新しい仮説を立てていく循環構造。

    しかし、最初の仮説がお粗末であれば、仮説に基づく実行やその検証作業もお粗末なレベルに終始し、満足な結果は得られません。
    仮説でも、目標の達成や課題を解決できるアクションプランとして具体的なイメージを持てるかが、成否の大きな分岐点となるのです🔥

    D:Doにおける失敗要因

    Do(実行)における失敗要因は、計画性のないプランの実行にあります。

  • がむしゃらに頑張ればいい
  • とにかくやるだけやるしかない
  • できることからどんどん始めよう
  • といった無計画なプランの実行は、効果的な結果を生み出しません。
    また、目標が長期的だった場合、直近の進捗が見えにくいようでは結果を意識するチャンスを逸します💦

    長期目標を短期目標にブレイクダウンしたり目標達成に向けて綿密な計画を立案したりといったことはPDCAに欠かせない要素です。

    C:Checkにおける失敗要因

    Check(評価)における失敗要因は、チェック基準の曖昧さです。

  • 全体的に合格点だ
  • そんな感じで進めていいと思う
  • もう少し頑張ってみてほしい
  • といった抽象的で曖昧なチェック基準では、PDCAを効果的に活用できません。
    PDCAにおけるチェックは定量的な視点から結果を判断したり数値的指標を基準として、具体的な検証作業をしたりする必要があるのです。

    また、内部チェックだけで済ませようとすれば、

  • 判断基準が甘くなる
  • 見逃してしまう部分が出てくる
  • ことも。その場合、外部の視点から厳しくチェックしましょう。確実な業務改善へと組織や個人を導いてくれます👍

    A:Actionにおける失敗要因

    Action(改善)における失敗要因は、改善に向けた確実な行動があるかどうか。

    • 数値化された指標
    • 外部の厳しい視点

    からチェックして改善点が分かっても、改善に向けた行動が着実に実行されなければPDCAのサイクルは途中で頓挫してしまいます。

    • 改善に向けて、可能性のあるものはすべて試してみる
    • 改善に向けて行動してもらちが明かなければ、思い切って課題自体の見直しにも着手する
    • 途中で投げ出さず、目標に向かって実行と検証と再設定を何度でも繰り返す

    といった高い志を持ってPDCAのサイクルを回す覚悟がないと、PDCAの失敗という最悪な状態に陥りかねません🤔

    PDCAに代わる概念OODAループ

    PDCAに代わる概念として、OODAループが注目されています。
    OODAループとは何でしょうか。PDCAとの違いとともに見ていきます。

    頭文字とってそれっぽいのにするのやめてほしいですよね。分かります。
    でもこれを知っていると頭がいいと思われるかもしれない、鼻高々に話せるかもしれない、、
    聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥!
    OODAも張り切っていきましょう🌟

    読み方:ウーダ
    英語:Observe Orient Decide Act

    それぞれの頭文字から成り立つ言葉でアメリカ空軍で開発された仕組みです。

    OODAの特徴は、

    • 一度きりの実行ではなく、ループしながら調整機能を働かせ、何度も素早く繰り返す
    • 何度も素早く繰り返す中で相手を圧倒し、自分にとって優位な立場を獲得する

    ◆ O:Observe(見る)
    とにかく相手を観察することです。
    自らが立案した計画に固執せず、相手を観察することで相手の出方を窺います。
    意思決定者である自分が観察を行うことで、外部状況に関する「生きたデータ」の収集を可能とするのです。

    ◆ O:Orient(分かる)
    「今、現実に何が起きているのか」という現状把握、理解に意識を集中し、集めたデータの意味するものに深く思考をめぐらせます。
    そして、データの本質を理解し、それによって状況判断を行うのです。

    Observeのステップで収集した「生きたデータ」を、価値判断の材料として価値のある情報に変換していきます。

    ◆ D:Decide(決める)
    価値判断の材料である情報をもとに意思決定を行うのです。
    本質を理解した現状や状況に対しての具体的な実行計画を決定します。

    ◆ A:Act(動く)
    前のステップで決定した計画を実行に移します。
    そして、またObserve(観察)段階へ戻り、OODAのループを繰り返します。

    PDCAサイクルとOODAの違い

    PDCAは、最初に立案した目標やアクションプランがスタート地点になります。それらは、数値的な指標を用いたり定量化できる基準を活用したりしているため、非常に具体的といえるでしょう。

    一方、OODAは、観察と状況判断が最も重要視されます。OODAの提唱者はアメリカ空軍の大佐。自分の置かれている状況を瞬時に判断しなければ命を落とすことにもなりかねない、そんな緊迫した戦場から生まれた機動性重視のメソッドといえるのです。

    • PDCAサイクル:プロセスを重要視していて、数値的な指標、裏付けなどに基づいて目の前の課題や中長期的な視点から企業を成功に導く方法。
    • OODA:迅速な観察と状況判断を重視する。常に実行を求められ、市場の動向や顧客のニーズに適合できる機動性重視の方法。

    それぞれのメリットを理解して、組織にとって最適な方法を取り入れるのが大切です。

    まとめ

    PDCAサイクルはセルフマネジメントの品質を高める概念として優秀なものです。
    ビジネスシーンでPDCAサイクルを正しく活用すれば目標達成の近道になるでしょう✨
    しかし、間違った使い方をしてしまうと、循環が上手くいかずに失敗するケースもあります。

    正しいPDCAサイクルの活用や、OODAのような方法論の導入を意識してみましょう😊