こんにちは。コピーライターの松永です。
突然ですが、私は「いいデザインをつくった」と「喜ばれるデザインをつくった」は、まったく違う話だと思っています。
前者はつくる側の評価軸であり、後者は受け取る側の評価軸。
ZEROBASEが長い間、正直なところ曖昧にしてきていたものだと思っています。
制作部では今、後者を本気で目指しているさなかです。
今回は、制作現場で起きている変化を包み隠さず書いていこうと思います。
これまでのWeb制作
ZEROBASEで制作部が立ち上がってからしばらくの間、Web制作は「つくること」が中心でした。
お客様から要件をいただいて、デザインに落として、納品する。
もちろん手を抜くことなど一切なく、それなりのクオリティのものを出せていた自信はあります。
しかし、冷静に振り返ってみると、制作に足りていなかったものに気付き始めてきました。
課題として見えてきたのは、主にふたつです。
⑴代表の想いや、会社としての本当の魅力を、引き出しきれていなかった。
表面の情報を形にするのが精一杯で、「なぜこの会社はここまでやってきたのか」という核心にまで踏み込めていなかった。
⑵デザインの方向性の認識が、先方とズレることがあった。
言葉で合意したつもりが、完成物を見て「思っていたものと違う」となる。
その繰り返しが、お互いの消耗につながっていたのだと思います。
どちらも根っこの部分は同じで、「聴く時間」が圧倒的に足りていなかったと痛感しています。
現在のWeb制作
今、ZEROBASEのWeb制作には明らかな変化が起きています。
何が変わったかというと、「聴く」ことにかける時間と深さが、まるで別物になりました。
変化①先方へのヒアリングの深み
「何をつくりたいか」ではなく、「なぜこの事業をやっているのか」の段階から深くヒアリングするようになりました。
事業の原点にある想いを引き出すことで、デザインの方向性が自然と定まっていく感覚が出てきています。
変化②先方企業の強み・課題の解像度を上げる
業界の構造、先方の強みや課題を徹底的に浮き彫りにする。
お客様自身も言語化しきれていない強みを、一緒に発見していくイメージで進めるよう方向性を変えました。
「うちってそういう会社だったんですね」という言葉が出てくると、ヒアリングとしては合格ラインなのではないかと思っています。
変化③コンセプトのすり合わせに時間をかける
コンセプトを深くすり合わせる時間を、意図的に増やしました。
「これでいきましょう」と急がず、「本当にこの方向でいいか」を何度も問い直す。
工程に時間をかけることが、結果的に一番の近道だと実感しています。
これにより、制作の全体的なフローがなめらかになりました。
・方向性がブレないので、手戻りが減った。
・お客様との温度感が近くなった。
設計工程における先方の反応が、明らかに変わってきています。
具体的には、先方からこのような声が上がってくるようになりました。
・うちのような会社でも変われる気がしてきた。
・こんなに「なぜ」を聞いてくれる制作会社は初めてだった。
・完成デザインのイメージが湧きやすくなった。
「喜ばれる」という手応えは、完成物を渡した瞬間だけに宿るものではない。
すべての制作プロセスの過程の中で芽生えていくものだと気づき始めました。
これからの制作
現在までの変化は、「まだ喜ばれるデザインをつくろう」という”意識の変化”に近いものです。
このままでは属人的になってしまう可能性もあります。
誰が担当しても、同じように「喜ばれるデザイン」を実現できる状態にすることが、これからのZEROBASEのテーマです。
そのために取り組んでいるのが、プロセスの言語化と仕組み化です。
例えば、
・ヒアリングで必ず押さえるべき問いの設計
・コンセプト設計のフレームの統一
・提案時のストーリーの組み立て方の整理
誰もが使用できるものをチーム内で共有し、精度を揃えていく。
感覚だけに頼らず、もちろん感覚を殺すこともない。
そのちょうどいいバランスを探りながら、制作の質を底上げしていきます。
「喜ばれるデザイン」は、偶然生まれるものではなく、必然的に生まれる。
その状態を目指し動き始めています。
まとめ
デザインが「喜ばれる」かどうかは、そこに至るまでの対話の質が、全部出ると思っています。
ZEROBASEの制作は、まだ変化の途中です。
でも確実に、以前とは違う場所に立っています。
Webの世界は、変化の激しい世界。
「喜ばれるデザイン」という言葉が、いつかZEROBASEを語るときの当たり前になるように。
これからお会いする企業の数だけ、アップデートを繰り返していきます。
実際のホームページ制作事例は、今後随時更新していきます。
ぜひお楽しみに!




