こんにちは!デザイナー・M U D(メディアユニバーサルデザイン)アドバイザーの冨田です。
「デザイン」と聞くと、オシャレな配色や、かっこいいレイアウトを思い浮かべる人は多いと思います。そして今は、AIを使えば“それっぽく美しいデザイン”を誰でも簡単に作れる時代になりました。
しかし、デザインとは、単に見た目を整えることではないと思います。
それなら、一体、本来のデザインとは何なのでしょうか。AI時代だからこそ、改めて考えてみましょう。
1. オシャレなだけでは、成果は出ない
例えば、女性向けシャンプーのLPを制作するとします。
「女性向けだから、とにかくオシャレに作れば売れそう♪」
そう考えて、有名ブランドの洗練されたサイトを参考にしながら制作を進めます。
美しい写真。
流れるようなアニメーション。
余白を活かしたレイアウト。
確かに、“それっぽくオシャレ”なサイトは完成します。しかも今は、AIでもそれくらいは作れてしまいます。
しかし、注文数は伸びません。なぜでしょうか。
それは、「見た目を良くすること」が目的になってしまっているからです。サイトの本来の目的は、“注文してもらうこと”です。つまり重要なのは、オシャレかどうかではなく、「購入したくなるかどうか」なのです。
2. AIでは埋められない、「誰に届けるか」という視点
デザインで最初に考えるべきなのは、見た目ではありません。
まず必要なのは、
- 誰に向けた商品なのか
- その人は何に悩んでいるのか
- どんな情報があれば安心できるのか
- どんな順番なら理解しやすいのか
を考えることです。
例えば同じシャンプーでも、
- 髪のダメージに悩む人
- 敏感肌の人
- 香りを重視する人
- コスパを求める人
では、響く言葉が違います。必要な情報も違います。
つまり、デザインとは、「ターゲットユーザーに合わせて伝え方を変えること」でもあります。誰に向けているのかが曖昧なままでは、どれだけ美しいサイトを作っても、相手には届きません。
3. デザインとは「設計」である
デザインという言葉は、なんだかカッコよくて、抽象的なイメージがあります。
しかし本来のデザインとは、目的達成へ導くために、情報を整理し、最適な形に組み立てていくこと。
- 何を伝えるのか
- どの順番で見せるのか
- どうすれば迷わないのか
- どうすれば行動したくなるのか
を深く考え、設計していく、「設計」に近い仕事かもしれません。
見た目の美しさはもちろん大切ですが、それは設計ができたあとに乗せるべきものだと思います。土台がないまま装飾だけ整えても、成果には繋がりません。
そして、AI時代になった今、この「設計する力」こそが、ますます重要になっていくのではないでしょうか。
まとめ
AIによって、“それっぽいデザイン”は誰でも作れる時代になりました。だからこそ、これから本当に求められるのは、単なる見た目のセンスではありません。
誰に、何を、どう届けるのか。
相手に伝わる導線を考え、目的達成まで設計する力こそが、これからの時代に必要な「デザイン力」なのだと思います。AIに負けないように、我々人間も頑張りたいところです。




