知らないとマズい!あなたの情報リテラシーは大丈夫?!


こんにちは。ZEROBASEブログ担当の松永です。

突然ですが、あなたは騙されない自信はありますか?
自分だけは騙されないだろう・・。そう思う方は意外にも多いかもしれません。

誰もがスマホを持ち、世界中の誰とでも繋がれる時代。
SNSはもはやわたしたちの生活の一部になりましたが、危険な一面も持ち合わせています。

もしかしたら、知らないうちに悪意のある情報を鵜呑みにし、犯罪に加担してしまっているかも・・?

今回のブログでお伝えするのは、SNSと正しく向き合うための「情報リテラシー」についてです。

このご時世、悪意のある情報から100%身を守るのは難しいかもしれません。しかし、私生活や仕事でSNSを利用している方は必ず押さえておきたい内容です。

ぜひ、大人のリスキリング感覚で読み進めてみてくださいね。

〇情報リテラシーとは?

わたしたちは、たとえ一歩も外に出なかったとしても、日々何かしらの情報に触れています。
流れてきた情報をそのまま受け取ることは、非常に危険なことです。

情報リテラシーとは、「情報を適切に選び、正しく解釈し、発信する能力」のことをさします。
やや堅い印象を受けますが、”見聞きした物の違和感を見抜くスキル”であるといえます。

・SNS上で拡散された、出所の分からない情報
・新型コロナウイルスに関する真偽不明なニュース
・友人や知人から聞いた噂話

情報リテラシーは、上記のような曖昧な情報に直面したときに活躍する能力です。

〇ビジネスでも必須の情報リテラシー

情報リテラシーが低いと、ビジネスにおいて致命的な問題を起こしてしまうかもしれません。
冒頭でも述べた通り、情報リテラシーとは情報を正しく受け取るだけでなく、正しく発信することも含まれます。

たとえば、会社のSNSで誤った情報を流してしまえば、会社の信用は下がってしまいます。
コンプライアンスや社内セキュリティなどにおいて、誤った情報に基づいて意思決定がされてしまうと、企業にとってリスクになりかねません。

企業のDX化やIoT化の流れが活発になっている時代において、情報リテラシーは最優先で身に付けたいスキルです。

〇情報リテラシー不足が招いた事例

もしあなたの情報リテラシーが不足していれば、犯罪行為に巻き込まれてしまうかもしれません。
考えられる事例を2つご紹介します。

①闇バイト

最近何かと話題の闇バイト。
高い報酬と引き換えに、犯罪行為に加担させる悪質な求人のことをさします。

働き方が柔軟になってきて、副業でアルバイトを始めたという方も多いのではないでしょうか。
副業を始めようとしている方にとって、高い報酬の求人は魅力的に映りますよね。
しかし、給与や条件面だけ見ていたら、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。

これにも、求人内容の違和感を見抜けるかどうかという点で、情報リテラシーが関わってきます。

闇バイトの募集に使われる求人は、意識しなければ見落としてしまうレベルで巧妙であると思われます。実際に行ってみてはじめて気が付くようなものも隠れているかもしれません。

②誹謗中傷への加担

SNS上にて、芸能人など特定の個人に対する誹謗中傷はたびたびニュースで見かけますよね。
なかにはまったく根拠のない情報から端を発しているケースもあります。

たとえ誹謗中傷の発端となる出来事が本当のことだとしても、誹謗中傷への加担は何一ついいことはありません。

言葉は、使う人によって人を癒す薬になったり、人を傷つける武器になったりします。
本当かどうか怪しい鵜吞みにせず、適切な発信を心がけましょう。

〇現代の情報量は、とにかく多すぎる…!

「わたしたちが1日で受け取る情報量は、江戸時代の1年分であり、平安時代の一生分である」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

平安時代からおよそ1000年が経過しましたが、その期間は長い地球の歴史を考えるとほんの一部にすぎません。

であるにもかかわらず、情報量だけが莫大に増えている。
これでは、100%の精度で正しい情報のみをふるいにかけられるわけがないですよね。

では、どうすれば必要な情報だけすくい取り、不要なノイズを取り払えるのでしょうか?

〇どんなことに気を付ければいい?

わたしたちは普通に生きているだけでたくさんの情報に触れています。
そこで、日常的に意識しておきたい3つの項目をご紹介します。

①ファクトチェック

SNS上においては、正しい情報よりも誤った情報が早く広まるという特徴があります。
本当かどうか怪しい情報に出会ったら、できるだけどこから発信されたものなのか調べたほうが安全です。

ビジネスの場面では、文献やデータを参考にして資料を作成したり、引用したりする場面が多々ありますよね。信頼できる機関や企業の発信する情報に基づいて、正しく活用できるよう気を付けましょう。

情報リテラシーが高くなれば、SNS上や実生活でも誤った情報を流してしまうリスクが低くなります。

②まずは冷静に、自分の頭で考えてみる

「これは本当なのかな?」
「過剰に表現されているだけじゃないのかな?」

このように、まずは鵜呑みにせず立ち止まることが、情報リテラシーを高めるための一歩になります。

③複数人で確認する

真偽不明な情報に出くわしたとき、自分ひとりで判断が難しい場合は、周りの人に判断してもらうこともおすすめです。

ビジネス上では同僚や上司など、第三者の目線で冷静に分析してくれる人がいれば、間違った情報を受け取ったり発信したりするリスクが低くなります。

〇フェイク情報から完全に身を守れるの?

結論、完全に身を守ることはできません。
知識や経験が積みあがってくると、ある程度は区別ができるようになっていきます。
しかし、なかには正しい情報であると思いこまれた、善意で拡散されてしまっている情報も混在しています。

すべてを疑って人間不信になってしまってもいけないので・・
まずはビジネスシーンなど、鵜呑みにしてしまうことでリスクがあるかもしれないような情報だけでも、注意したいですね。

〇まとめ

人工知能の急成長や企業のDX化などを背景に、わたしたちの生活はデジタルと切り離せないものになりました。

それに伴い、2022年には新しい学習指導要領に基づき、高校の「情報Ⅰ」が共通必履修科目となりました。しかし、SNSについての教育はまだ十分であるとはいえません。

SNSはわたしたちの生活を便利で豊かなものにしましたが、SNSをめぐる倫理観はまだまだ発展途上にあるといえます。

SNSは、消耗するものではなくて、使いこなすもの。情報リテラシーを身に付けて、正しい向き合い方ができるといいですね。

以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました。