Google マップのピンが勝手に移動してしまう!?その実態と対策方法について

こんにちは、今回は我々もお客様からご相談いただくことが多い「Googleマップのピン移動問題」についてお話したいと思います。
ビジネスによっては、「Googleマップのピンが勝手に書き換えられてしまった」「何度戻してもまた別の場所に修正されてしまう」そのような経験があるオーナーも多いのではないでしょか?
「Googleを見て来店したにも関わらず、そこに店舗や会社がなかった」という事態がおきてしまうと、消費者離れを引き起こしかねないです。
また、消費者のストレスが、オンライン上のお店の口コミや、従業員への悪態につながるのはぜひとも避けたいところでしょう。
今回は、こういったGoogleマップのピン移動が起こる問題の一つと、その対策について考えてみたいと思います。

Googleマップのピン移動が起こるよくあるケースについて

Google マップのピンが、知らないうちに勝手に移動した場合は、第三者によるGoogle マップの情報修正を受けた可能性があります。

これはは、リスティング内の下部に表示される「情報の修正を提案」機能を使用して行われます。
この機能を用いると、第三者よって同意なしにGoogleマップにピンの位置含む様々な情報を修正する提案を、Googleにだすことができるのです。
「情報の修正を提案」は、Googleアカウントさえもっていれば誰でも使用することができるほか、提案がGoogleによって承認されるハードルがそれほど高くないため、このような事態によって問題が起きている可能性があります。

【気づかないうちにピンの位置が変わっている】

気が付かないうちにGoogle マップのピンが移動してしまっているという現象には、もう一つ大きな問題があります。
それは、誰かがあなたのビジネス所在地の情報の修正を提案し、マップのピンを悪意を持って移動させた場合でも、Googleは警告をはっしません。
そのため、気づけないことにより、問題を解決するための対策を講じるまでに大きなタイムラグが発生してしまうことがあるのです。

また、ピンの位置が大きく移動させられてしまうケースはそう多くは起こりません

これは大きな変更になればなるほど、より慎重にGoogleが審査を行う傾向にあるため、通りづらくなるのが原因と言えます。
しかし、場合によっては、重大な集客低迷のリスクを抱えることになります。
ローカル検索での可視性に大きな影響を与えるほか、ピンが移動すると、あなたの地域の検索ユーザーはあなたのビジネスを見つけづらくなります。
これはローカル検索のランキングにも深刻な悪影響を及ぼしますし、実店舗への来店客の減少や、売り上げ低下といったリスクにもつながります。
特に、飲食店やサロンといった各種サービス業や、資材販売店や工事の請負業者、ガソリンスタンドなどのGoogleマップから検索されることが多い業種にとっては大きな痛手となってしまうことでしょう。

【どのような対応策があるのか?】

この問題に直面してしまった場合、すみやかにピンを正しい位置に修正することが望まれます。

パターン①[オーナー登録が完了していない場合]

オーナー登録が完了しておらず、速やかに修正を行いたい場合は、多くのケースにおいて、編集者と同じやり方で元に戻すことができます。

ステップ1:Googleのビジネスプロフィールを表示する
Google検索やGoogleマップで、自身のビジネス名などを検索することで表示できます。

ステップ2:「情報の修正を提案」をクリックし、修正したい情報を選択します。

ステップ3:ピンを正しい場所にドラッグします。

ステップ4:変更を保存します。

パターン②[オーナー登録が完了している場合]

オーナー登録が完了している場合は、ビジネスプロフィールマネージャーにアクセスするか、登録済みアカウントを使用してスマホのGoogleマップアプリ上などからも簡単に修正が可能です。

※ここでは、PCにてビジネスプロフィールマネージャーからアクセスする方法を説明します。

ステップ1:Google検索にオーナー登録済みアカウントでログインします

ステップ2:右上のGoogleアプリから、ビジネスプルフィールマネージャーをクリックします。

ステップ3:編集したいビジネス名をクリックします。

ステップ4:プロフィールを編集をクリックし、所在地の項目から編集します。

ステップ5:編集を保存します。

上記のやり方で、変更されたピンを正しい位置に修正することができます。

【変更自体を承認しない方法】

上記の②パターン以外の手段として、変更を承認しないというものもあります。

この問題の対処方について、具体的にGoogle からの公式の説明はありませんが、実は「Googleによる変更の承認」にそれを実現するオプションも存在します。

「Googleによる変更の承認」では、ビジネスプロフィールのさまざまな更新要素を「承認」または「拒否」できます。
参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ(https://support.google.com/business/answer/3480441?hl=en-GB

※上記の記事では、
To keep your Business Profile as accurate as possible, Google uses information from a variety of sources, like user reports and licensed content.
If sources report that your profile info is incorrect or outdated, your profile gets updates from Google that you can review.
⇒ビジネスプロフィールを可能な限り正確に保つために、Google はユーザー レポートやライセンスコンテンツなど、さまざまなソースからの情報を使用します。
との記述があります。

ここでは、「情報の修正を提案する機能」について直接的な言及はされていませんが、「ユーザーレポート」が指しているものの一つに、「情報の修正を提案する機能」が含まれてます。

更新を「承認しない」もしくは更新された内容を「破棄する」というオプションを用いることで、変更を未然に防止したり、更新内容を元に戻すことも可能です。

更新を承認しないケース

ステップ 1:ビジネスプロフィールマネージャーを開きます。

ステップ2:店舗コードの左側のチェックボックスを選択します。
ステップ3:右上の「操作」をクリックし、「承認」を選択します。
ステップ4:地図上のマーカーのチェックを外し、右下の承認するを選択します。

これにより、Googleマップのピンに限らず、ビジネスプロフィールの意図せぬ編集を、承認しないといった管理することができます。

これ自体は自動的に防ぐものではないため、都度確認と手動での更新が必要となりますが、Googleの変更に対して、あえて「承認しない」というプロセスを踏むことで、今後の予防策になりえると考えられます。
その他の今後起こりえる「情報の修正を提案」含めたGoogleの自動承認に対して、Googleが承認審査の検討要素に考慮すると考えられるためです。

本日は以上となります。