Webデザインですぐに使える!
ユニバーサルデザイン配色の実例4選

こんにちは!デザイナー・M U D(メディアユニバーサルデザイン)アドバイザーの冨田です。

色覚障害(色盲・色弱)を、アニメ『薬屋のひとりごと』で知った方も多いのではないでしょうか。
赤と緑の区別が難しいなどの特性を持つ人にとって、配色は重要な課題です。
デザイナーさんの中には、どんな配色が正解か迷う方も多いはず。本記事では、現場ですぐに使える配色パターンをご紹介します!

色の確認

色覚に特性のある方は、赤と緑、青と紫など、いくつかの色を区別しにくい傾向があります。
たとえば、灰色がピンクに見えたり、黒が緑に見えたりすることもあります。
このように、実際の色と異なる見え方をすることを「色誤認」と呼びます。

色相環で向かい合う2色「補色」は要注意!

色相環で向かい合う「補色」は、デザインに使うとパッと目を引く反面、色の見え方に特性がある方にとっては注意が必要です。
たとえば、赤と緑、黄緑とオレンジなどがその代表です。
使うときは色味を少し変えたり、アウトランを入れるなどの工夫が必要です。


一見おしゃれだけどUDとしてはNGな配色例3選

×パターン1:オレンジ文字×黄緑背景

文字色のオレンジを、ピンクっぽく変更するなど。コントラストを上げることで、可読性が上がります。

×パターン2:赤文字×緑背景

文字に白のアウトラインをつけるなど。場合によっては白文字にすると、すっきりとして見やすくなります。

×パターン3:赤文字×黒背景

色覚障害者は、赤を色誤認しやすいため黄みよりの赤にします。アウトラインをつけたり、文字の明度を上げるとさらに読みやすくなります。

×パターン4:水色文字×ピンク背景

ピンクを少し黄みよりにするなど。文字の明度を下げるとコントラストも上がり読みやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ユニバーサルデザインの配色は、見た目だけでなく“伝わる”ことがゴールです。
「読みやすさ」と「デザイン性」を両立させた配色選びで、あなたのデザインがさらに伝わりやすく、優しいものになりますように!