ブランドアーキタイプとは?

こんにちは!ZEROBASE制作部デザイナーのチナツです😇

最近改めて「これ、すごく使えるな」と思った考え方があります。それが「ブランドアーキタイプ」。
ちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、Webサイトの世界観を整えるうえで、とても参考になるフレームワークです。

今回は、Webデザインやサイト制作の視点からどのように活用できるのかをご紹介します!

目次

1.ブランドアーキタイプとは?
2.webデザインにどう活かせるか
3.アーキタイプを活かすと得られるメリット
4.まとめ

1. ブランドアーキタイプとは?

ひと言で言えば、ブランドに“性格”を与える考え方です。元は心理学者カール・ユングが提唱した「人間の元型」をベースとなっています。
「無印良品って、なんかやさしい雰囲気があるよね」とか、「Nikeはストイックでかっこいい」といったような、私たちが感じる“ブランドの人柄”のようなものを、12タイプに分類したのがブランドアーキタイプです。

以下が12のタイプを具体的に表した例です。

このように「ブランドの性格」が明確になることで、デザインの方向性にも軸ができてきます。

2. webデザインにどう活かせるか

「理論としてはわかるけれど、実際の制作現場でどこに役立つの?」と思われるかもしれません。
私自身が実感している、実務での活かしどころを3つご紹介します。

① サイト全体のトーンに一貫性が出せる

色選び、フォント、レイアウト、写真のテイスト…。デザインって正解がない分、「なんとなく」で進みがちになっていませんか?
でもアーキタイプが決まっていれば、「このブランドは“探求者”だから、ちょっと荒削りでも冒険感がある方がいいね」とか、「“恋人”タイプだから、上品でロマンチックな写真にしよう」のような、判断の軸が持てるようになります。

② コンテンツの方向性が見えやすくなる

たとえば、「賢者」タイプのサイトなら、データやQ&Aがしっかりあると信頼感が出ます。
逆に「道化師」タイプなら、テキストもノリよく、イラストやアニメーションで楽しい空気感を演出した方がしっくりくる。
つまり、何をどんなふうに見せるかの“方向性”が自然と見えてくる感覚です。

③ チームでの共有がスムーズに

Webサイト制作は、デザイナーだけでなく、ライター、ディレクター、エンジニアなど、さまざまな職種のメンバーと連携しながら進めます。
「このブランドって“世話人”タイプだから、ユーザーに寄り添う感じにしよう」と伝えるだけで、チーム間でのイメージが揃いやすくなります。細かいデザイン指示がなくても、ブランドの“人柄”をみんなが理解できると、作るサイトにきちんと統一感が出てくるんです。
共通認識を持った上で制作を進められるのは大きなメリットですよね。

3. アーキタイプを活かすと得られるメリット

4. まとめ

ブランドアーキタイプは、デザイナーの感覚を言語化してくれる頼れるフレームワークです。
特にWebサイトは、ビジュアルだけでなく、情報や導線も含めて「どんなブランドか」をユーザーに伝える場です。そのため、単にきれいなデザインを目指すだけでなく、「このブランドらしさって、どんな雰囲気だろう?」という視点を持つことが、よりよいサイトづくりにつながっていくと感じています。
「このサイト、なんか好きだな」と思ってもらえるようなデザイン。その“なんか”をカタチにするために、アーキタイプを味方につけてみてはいかがですか?