今回は、Googleビジネスプロフィールに載っている営業時間と、Googleローカルパックの順位(ランキング)との関連性についてお話したいと思います。
まず前提として、Googleローカルパックの順位は、固定化されておらず、同じ1日の中でも、何度も時間帯によって変動していることは多くの方がお気づきかと思います。
順位は、検索者の位置情報が違うから変動しているだけでなく、全く同じ位置情報から調べても時間帯によって変動する仕組みです。
例えば、ある特定の時間内において、「口コミの追加や、新規投稿、写真の追加や情報の書き換え」といった変更が全くない2つのビジネスプロフィールがあったとしてこの2つのビジネスプロフィールの順位が、時間帯によって異なることを確認しております。
下記のグラフは、特定のツールを用いて計測した営業時間内と営業時間外におけるローカルパックのランキングを可視化したものです。
主要カテゴリーである「レストラン」は最も大きくランキングが変動しており、営業時間内と営業時間外で平均して 2.4 位の差があることがわかりました。
業種ごとに差はありますが、結果として一貫していることは、「営業時間内のほうがランキングが上になる」ということです。
また、順位変動の差は業種ごとに大きく開いており、レストランやコーヒーショップ、歯医者といった比較的閲覧数が多くなりがちで、かつ直接来店型である施設ほど、営業時間内であるということのニーズの高さが関連しているように思えます。
ビジネスプロフィールに営業時間が記載されていない場合はどのように考えればいいのか?
映画館のケース
少し専門的な話になりますが、一部の業種では「業界標準」として、ビジネスプロフィールに一般的な営業時間は表示しておりません。
例えば「映画館」カテゴリがこれに該当します。
映画の公開やスケジュール、さらには深夜のプレミア上映などの一回限りの上映などもあるため、当然といえば当然のことです。
そのためか、映画館としての営業時間は乗らない代わりに、映画ごとの上映時間が記載されるという特殊なつくりになっております。
それらの前提をもとに、ここでひとつの例を挙げてみたいと思います。
私も個人的に行ったことのある名古屋市中区にあるパルコ8Fのセンチュリーシネマの例です。
画像はパソコンにおいて「映画館 名古屋」と検索した結果です。
センチュリーシネマはランキング4位に該当しております。
ここで少し特殊な操作をして、「映画館 名古屋」を「営業中」に絞って検索してみます。
動画を見て頂くとわかるように、センチュリーシネマさんは、ランキング35位になりました。
ローカルページにおける映画館には、「営業時間」という概念がないにも関わらず、ランキング4位から35位に大きく下がった理由には何があるのでしょうか?
詳しく見ていくと、ある一つの理由が浮かびました。
それは、私がいま調べている時間に、センチュリーシネマでが上映中の映画がないということです。
他の映画館も複数確認したところ、何らかの映画の上映時間が近い(1時間以内)もしくは上映中である映画館ほど、センチュリーシネマよりもランキングが上位にきておりました。
結論
これらの調査から、営業時間はローカルランキングに影響を与えることが判明しました。
また、ビジネスプロフィールにおいて営業時間の概念がない映画館などのビジネスにおいても、
Googleの特殊な判定により、営業時間に相当するもの(今回の場合は上映時間)が紐づけられており、ローカルパックのランキングに影響を与えることがわかりました。
今回は以上となります。
ローカルパックのランキングはとても奥が深いです。
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