【SDGs】NO.4 質の高い教育をみんなに

みなさま、こんにちは。SNS担当タナカです\(^o^)/
今回は『SDGsの目標を1つずつ考えてみた』第四弾!!!

NO.4 質の高い教育をみんなに
『すべての人に包摂的かつ公正で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する』を取り上げていきます。

  1. 2030年までに、男の子も女の子も、すべての子どもが、しっかり学ぶことのできる、公平で質の高い教育を無料で受け、小学校と中学校を卒業できるようにする。
  2. 2030年までに、すべての子どもが、幼稚園や保育園にかよったりして、小学校にあがるための準備ができるようにする。
  3. 2030年までに、すべての人が、男女の区別なく、無理なく払える費用で、技術や職業に関する教育や、大学をふくめた高等教育を受けられるようにする。
  4. 2030年までに、はたらきがいのある人間らしい仕事についたり、新しく会社をおこしたりできるように、仕事に関係する技術や能力をそなえた若者やおとなをたくさん増やす。
  5. 2030年までに、教育のなかでの男女の差別をなくす。障がいがあったり、先住民族だったり、特にきびしいくらしを強いられている子どもでも、あらゆる段階の教育や、職業訓練を受けることができるようにする。
  6. 2030年までに、すべての若者や大半のおとなが、男女ともに、読み書きや計算ができるようにする。
  7. 2030年までに、教育を受けるすべての人が、持続可能な社会をつくっていくために必要な知識や技術を身につけられるようにする。そのために、たとえば、持続可能な社会をつくるための教育や、持続可能な生活のしかた、人権や男女の平等、平和や暴力を使わないこと、世界市民としての意識、さまざまな文化があることなどを理解できる教育をすすめる。

実現のための方法として

  1. 子どものこと、障がいや男女の差などをよく考えて、学校の施設を作ったり、なおしたりし、すべての人に、安全で、暴力のない、だれも取り残されないような学習のための環境をとどける。
  2. 2020年までに、開発途上国、特に最も開発が遅れている国、島国やアフリカの国などの人が、先進国や他の国で、職業訓練、情報通信技術、科学技術のプログラムなどの高等教育を受けるための奨学金の数を世界的にたくさん増やす。
  3. 2030年までに、開発途上国、特に開発が遅れている国や島国で、学校の先生の研修のための国際協力などを通じて、知識や経験のある先生の数をたくさん増やす。
世界で教育を受けられない子どもたちの現状

実際に教育を受けられない子どもたちは少なくありません。
初等教育が受けられない子どもたちは世界に約6,000万人います。6人に1人は教育を受けることなく大人になるのです。

教育機会が得られない要因は国によって異なりますがなかでも多い原因は「紛争」と「貧富の差」です。
南アジアや北アフリカでは、武力紛争が長期化した影響で学校に通えない子どもが増えています。
ほかにも戦争に巻き込まれるリスクを抱えて、教育を受けられないケースは少なくありません。

経済的な理由で、自由に学べない子どももいます。
最富裕層世帯の子どもの4倍の子どもたちが学校に通えていないのです。
そのほかにも女の子だけに水汲みの仕事が任され、学習機会を奪っている実情もあります。

教育が受けられないとどんな問題があるのか

教育が受けられない場合、貧困から抜け出すのは簡単ではありません。収入を得る手段が身につかないからです。

基礎的な知識や教養を持っていなければ、しっかりとした仕事に就けないケースもあります。
他人とのコミュニケーションも上手にとれず、辛い思いをしながら生活する人々がいるのも事実です。
安定的な生活を送るためには、教育は必要不可欠といっても過言ではありません。

“教育”とは何か

人は何の為に勉強するのか。何の為に働くのか。
それは義務だから、、?
生活をする為にしなきゃいけないことだから、、?

私達は何の為に働いているのでしょうか。

仕事を通してみんなの暮らしをよくするため!!!
※模範解答

では、なぜ質の高い教育が必要なのか?

それは、質の高い教育によって世界が抱える数多くの課題を解決することができるからです。

質の高い教育が必要な6つの理由

2012年に潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が立ち上げたGEFI(グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブ)では、その6つの理由を次のように教えてくれています。

もし、低所得国のすべての学生たちが基礎的な読解力を身につけて学校を卒業できれば、1億7,100人が貧困から抜け出すことができるでしょう。もし、低所得国のすべての母親が中等教育を受けていれば、1,200万人の子どもたちが発育阻害から救い出せます。

もし、すべての女性が中等教育を受けていれば、子どもの死亡は49%減少します。

もし、すべての女性が初等教育を終了していれば、出産に置ける死亡は66%減少します。

もし、すべての女児が中等教育を受けていれば、児童婚の64%が減少し、早すぎる妊娠の59%が減少します。

一年間の学校教育は収入の10%増加に関連します。

なぜ、読み書きすらできない人たちがいるのか?

当たり前に質の高い義務教育を中学校卒業まで受けられる日本とは、どんな違いがあるのでしょうか?
国や地域によって様々に絡みあう要因はありますが、それには8つの主な理由がありました。

  • 学校が近くにない

学校が近くになかったり、遠すぎることで学校に通えない子どもたちがいます。

  • 先生がいない

日本では考えられないことですが、途上国には学校があっても先生がいなくて授業を受けられない子どもたちがいます。

先生がいない理由は、先生になる方法自体がなかくて先生になれなかったり、先生の給料を国が払えなかったりして先生が学校に来てくれないからです。

  • お金がない

生きていくためで精一杯で、学校に通うお金がない子どもたちがいます。

  • 家計の為

途上国では貧しくて困っている家族のために、学校に行けずに働いている子どもたちがいます。

  • 兄弟の世話の為

保育園や幼稚園が整っていない国では、両親が働きに出ている間、小さな兄弟の面倒を上の兄弟がみなくてはいけないことがあります。

  • 親が学校に行かせてくれない

子どもを学校に通わせるくらいなら、働かせたほうがましだと考えている親や、女の子に教育は必要ないと考えている親がいます。

  • 病気の為

医療が遅れていたり、不衛生な暮らし、栄養不足といった環境で暮らす子どもたちは病気にかかりやすく、一度病気になると治療も満足に受けれなかったりして学校に通えなくなってしまいます。

  • 戦争

日本では想像もできないことですが、戦争や紛争のある国や地域で生活している子どもたちがいます。

教育格差が引き起こす深刻な問題

では、満足に教育を受けられないと、いったいどんな悪影響があるのでしょうか。

  • 読み書きや計算を学ぶ機会を得られない
  • 世界では、小学校学齢期の子どもの約2億人が基礎的な読み書きを習得していません。

    教育の機会が行き届かないことで、生活に必要な情報や知識を得ることができず、毒を飲んでしまったり、臓器売買の被害にあうケースもあります。

  • 安定した職につけない
  • 教育を受けていないことで、安定した職につく機会を得られない、必要な技術を習得することができない、という問題が起きます。

    そのため、不安定な職に就き収入も限られるなど、負の連鎖から抜け出すことができなくなります。

    私達にできる事

    SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」は日本に暮らしていると何をすればいいのが分かりにくい目標です。
    しかし少ないながらも私たちにもできることはあります。
    まず何よりも大切なのは子供のうちから教育を受けられるこの日本の環境に感謝をすることさせて当たり前だと思わないことです。
    そのためにも年齢を問わず海外の教育が受けられない国の現状を知ることは大切です。

    具体的なアクションとしては、質の高い教育を世界中に行き渡らせようとしている NPO や NGO などの団体に寄付や募金をすることで教育支援に貢献できます。
    また日本国内でも家庭環境や周囲の状況によって質の高い教育を受けられない人はいます。
    もし周囲に困っている子どもがや家庭がいたら、勉強を教えてあげたり先生や周りの人に相談してみることも大切です。

    全ての豊かで幸せな暮らしの礎となる教育の状況を改善するための重要な目標です。
    日本においても「都市と地方の教育格差」や「収入による教育格差」は存在しています。これらの問題に目を向けていくことで国内の身近な教育状況の改善を行っていくことが重要です。

    SDGsの取り組みに対する理解を深めると同時に、SDGsウォッシュについても考えなければいけません。
    SDGsウォッシュに関する記事も一緒にご覧ください。

    【SDGsウォッシュとは何か】